目次
ピアサポートの様々な形と活動事例
ピアサポートには大きく3つの形があります。
①インフォーマルなピアサポート
⓶フォーマルなピアサポート
③仕事としてのピアサポート
①インフォーマルなピアサポート
友人に愚痴をこぼしたり、相談したり、励まし合ったり、誰もが経験したことのある自然発生的なものです。
⓶フォーマルなピアサポート
意図的に同様な経験のある者同士が、出会い、支え合う場を設定するものです。
例えば、精神障害のある当事者会や家族会などのセルフヘルプグループや、サポートグループなどです。
なかなか語れない経験を持つ人々は、聞いてもらいたい、他の人の経験も聞きたいという気持ちを持つものです。安心して同様の経験のある人々同士で語り合えるのが、フォーマルなピアサポートです。
③仕事としてのピアサポート
仕事としてお給料を得て、ピアサポートを実践するピアサポーターなどが活躍するようになっています。米国では、ニューヨークで開発されたピアスペシャリスト制度を資格制度として認定しています。認定ピアスペシャリスト制度は全米に広がり、全米では2,5万人にのぼる認定ピアスペシャリストが活動しています。
このように、ピアサポートは幅広い概念であり、そのありようは多岐にわたり多様化しています。
ピアスタッフの登場により、改めて「真のピアサポートとは何か」について問い直されています。
ピアスタッフが専門職化されてしまうと、ピアサポートの対等性が失われてしまう懸念もあります。
真のピアサポートとは何かをいつまでも問い続ける必要があると思います。
一方で、新たな専門職としてのピアスタッフの確立も望まれるところです。
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