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ピアスタッフは、患者・利用者だけでなく、他のスタッフにとっても、リカバリーの生きた見本

目次

ピアスタッフからの支援を受けることの効果

患者、利用者がリカバリーの生きた見本(ロールモデル)を見ることができるのが利点であると、多くの研究で述べられています。

ピアスタッフからの支援は、そうでないスタッフからの支援に比べて、理解されているという感覚や、敬意、思いやり、信頼されているという感覚、つながりの感覚をより感じ、サービスへの満足度が高かったという研究結果があります。

ピアスタッフが働いている精神保健サービスの方が、いないよりも、利用者の生活の質(QOL)の向上があったとの研究結果も示されています。

ピアスタッフがいることによる他のスタッフや社会に対する効果

ピアスタッフがいるチームは、いないときと比べて、より患者・利用者中心のリカバリー志向のチームとなり、理解が深まります。

ピアスタッフは、患者・利用者だけでなく、他のスタッフにとっても、リカバリーの生きた見本となり、他のスタッフがリカバリーを前向きに楽観的にとらえやすくなります。

ピアスタッフがいることで、専門職と患者・利用者の架け橋となり、互いが互いを理解する助けとなります。

精神疾患を持っている人の力を周りの人に示すことによって、いわれなき偏見をなくし、精神疾患や精神障害に対する社会の態度を変える力ともなり得ます。

ピアスタッフが支援を提供することで、得たことと難しく感じたこと

1,得たこと

他の人の助けとなる経験をすることによる自己効力感の向上、自己理解の深まり、対人技能の向上などが挙げられます。

他者のリカバリーに関わる機会があることで、自身のリカバリーの促進につながります

ピアスタッフとして働くことで、引きこもらなくなった、主体的になった、他者から認められるようになった、自信がついた、という自分への良い変化を経験できます。

給料を得ることも大きな利益です。

2,難しく感じたこと

「患者・利用者」という立場から、「支援者」という立場への移行の難しさが挙げられます。

他のスタッフから、調子を崩すのではないかと過度に心配をされてしまうこともあります。

支援者としての役割を取ることで、患者・利用者の視点を失ってしまいたくないという葛藤を感じるという報告もあります。

ピアスタッフであることや、自身の疾患や困難の体験について、利用者に伝えることに抵抗を感じる人もいます。

ピアスタッフの果たすべき役割が不明確で、自身の存在意義が分からなくなってしまったり、役割がはっきりしないために、明確な指示や指導を受けられないこともあります。

ピアスタッフの報酬が低いことが挙げられます。精神疾患を有する人の職務能力に対する誤解や偏見があることなどが、その原因ではないかと指摘されています。

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